ヒアルロン酸注入には解剖学の知識が必要な時代に。。。
講演会が終わり、いよいよ今週の土曜日は夜からヒアルロン酸講習会が当院で行われます(^.^)
日本で一番大きなヒアルロン酸メーカーのアラガン社主催のセミナーで注入の講師をやらせていただきます。。
先週は社員さん向けの講習でしたが、今回は近隣の美容を行っているドクター向けのセミナーになります。
一昔前は、ヒアルロン酸といえば法令線をはじめとした”シワ”に直接注入することが普通でした。
ただ近年は、形成外科や美容外科医による解剖学や老化のメカニズムがかなり解明されてきました。お顔の老化は皮膚の下にある脂肪や筋肉、靭帯、骨の老化を表しています。
ヒアルロン酸治療はただ凹んでいるところに打つのではなく、お顔の中がどのように変化しているかを想像して自然な立体感を取り戻す必要があります。
バランスのよいお顔を取り戻すには患者さんの希望する部位に注入するだけではなく、患者さんが気付いていない老化のポイントにも打ち分けていくことで患者さんの当初のイメージを上回る結果を手に入れることができます。
一方で、ヒアルロン酸はあくまでボリュームを足す治療です。
そのため必ずしも皆さんに必要なわけではありません。当院でも費用対効果が低い方にはあまりお勧めはしておりません。
お顔のバランスと顔の解剖学を組み合わせた治療が必要になります。
この辺りはドクターになってから形成外科医として大学病院を中心に顔の骨切りや悪性腫瘍や先天奇形など様々の手術をしてきた経験と美容外科・美容皮膚科で培った顔のバランス感覚が役に立っています。
美容にまだ興味がなかった時代の経験が活きてくるんだな〜と最近は感じています。
今回は全体のお顔のバランスではなく、新しいヒアルロン酸製剤の注入会で幾つかのポイントを中心の会になります。
来られる先生の参考になるように頑張ります!