最近増えてきたヒアルロン酸のご相談

最近は寒さと暑さが交互にやってくる季節で、体温調節が難しいですね(⌒-⌒; )

とにかく寒いのが苦手な私としては厚着をする傾向がありますが、そろそろ真冬バージョンからは変更しようかと思っております。長野の冬は温度は低くても風がないので過ごしやすかったですが、最近は春一番の影響か長野も風が強くて辛い日もまだまだ続きますね。

 

最近一段と増えてきたのが、ヒアルロン酸のご相談です。

特に目元が他院でうまくいかずに、修正して欲しいというご相談が多くなってきました。

当院ではくま手術も専門的に行っていますので、この辺りの解剖はかなり熟知しています。

最近は海外の洋書を探しますと、解剖に詳しい本も出てきました。そう言った本の内容と手術の所見をいつも比べていると個人差があることもよくわかります。

なぜか日本語の本にはこの辺りの解剖が詳しく書いてある本はまだ見たことありません。日本ではご遺体の解剖が海外より行いにくく、海外のドクターの方がこの辺りの研究が進んでいるという背景があります。ただできないと言って、諦めていてはいけないので海外に研修に行ったり、詳しい解剖を海外の解剖書から勉強して日々の診療に役立てています。

 

目周りは解剖やクマの成り立ちが非常に複雑な場所です。

皮膚、靭帯、皮下脂肪、たるみなどが複合的に影響してクマができます。

靭帯の引き込みが強かったり、脂肪の影響が強かったりとクマの要因は皆様それぞれです。

そのため解剖学的知識、経験、ヒアルロン酸の特性への理解などが必要になります。

皆さんはヒアルロン酸というと、注入してふっくらさせてくれるものといった印象をお持ちかと思います。

それは正解ですが、実際はもっと奥深いものになります。

ヒアルロン酸には硬さ、馴染みやすさ、形の作りやすさなどなど幾つかの指標があります。

それぞれのヒアルロン酸には特徴があり、同じところに同じように注射しても効果が異なります。

当院では額、鼻、頬、くま、法令線、顎、こめかみなどなどさまざな場所の治療を希望される方がいらっしゃいます。

そのため結果的に10種類のヒアルロン酸をご用意しております。つまり、内容の異なるヒアルロン酸を10種類ご用意しているということです。

 

特にクマではヒアルロン酸の使い分けが難しくになります。

ボリュームが減っているのか?靭帯が緩んでいるのか?靭帯が引き込まれているのか?脂肪が出てきているのか?

その状態によって選択するヒアルロン酸が変わってきます。

では当院では、くまのヒアルロン酸にいくつの種類を準備しているか?

①緩んだ靭帯をシャープに持ち上げるヒアルロン酸

②靭帯で喰い込みのできた部分を埋めるヒアルロン酸 2種類

③丸みのある形を作るヒアルロン酸

④靭帯を大きく持ち上げるヒアルロン酸

こんな感じで5種類のヒアルロン酸をクマだけで使い分けています。

例えばこちらの方は、靭帯を持ち上げた後に靭帯の喰い込みが残るパターンでしたのでそこを埋めるヒアルロン酸も用いております。

こんな感じで患者さんに応じてヒアルロン酸を使い分けております。

こんなに数いらないんじゃないというドクターもいるかと思いますが、患者さんのお顔の形やご希望の形に沿った治療をしようとしますとそのくらい必要になります。この辺りは経験が増えると欲しいヒアルロン酸は増えていく傾向があります。

 

先日来られた方も、他院ですでに1本(1cc)ヒアルロン酸が入っているとのことでしたが、触ってもどこに入っているかイマイチわからず、さらにあまり効果もなかったようです。

 

当院では、0.6ccくらいで気になったクマもよくなりました( ^ ^ )/□

残りのヒアルロン酸は、クマ以外のところに使えることになります。お顔の状態で量が必要な方から少量で済む方まで様々ですが、ヒアルロン酸は使い方が正しければ、レーザーで解決できないクマやシワまた顔の輪郭を修正できる非常に優れた治療法です。

 

今回は日常的にヒアルロン酸をあまりやっていないクリニックで入れられたようですが、おそらくヒアルロン酸のラインナップも多くなく、本来クマに適さないヒアルロン酸を注入されたのかと思います。

 

くまのヒアルロン酸は、テクニックや経験だけでなく、ヒアルロン酸の選択で結果がかなり変わってきます。

 

手術はしたくないけどヒアルロン酸でクマをよくしたい方や以前高いお金払ったのに他院でイマイチいい結果が出なかった方など、お気軽にクリニックへご相談にお越しください( ^ ^ )/□