シミ治療に適した治療は何?
昨日は今週末に迫ったピコレーザーのディナーミーティングの打ち合わせをクリニックで10時過ぎまで行っていました。
実はレーザーの世界は非常に奥深く、いつも肌の中でこんなことが起こっているのかなという仮説を立てながら治療を行っています。答えのないレーザー談義は自分の考えを誰かに言うことで、自分の考えもリフレ整理できてとても貴重な時間です。
先週は横浜で二重手術で後輩ドクターと盛り上がりましたが、常々自分は手術やレーザー談義ができるドクター仲間が全国にいて幸せだなと感じています。
昨日も長時間の手術の後でしたが、レーザー談義が始まると、疲れも忘れてしまいます。
現在最新のピコレーザーを取り入れさらにその進化した使用方法を模索しておりますが、今週末にはこれから買われる先生方に実践で使用出来る照射方法をお伝えできればと思います。
ピコレーザーは何と言ってもシミ治療の成績が飛躍的に向上しました。
と言ってもまだまだ取れないシミはあるのでシミ治療が解決したわけではありませんが、シミ治療が大きく前進したことに間違いはありません。
そんなシミ治療ですが、どうやらピコレーザーが必ずしも最適でないように感じています。
ピコレーザーは小さなメラニンを壊すこと得意ですが、メラニンの塊が大きいタイプにはQスイッチレーザーの方がいいかなと思うことがあります。
シミ治療ですが、一般的なクリニックで多いのがIPLという機械です。
当院だとこちらのMAxGという機器を採用しています。
シミや赤ら顔やハリなどいろいろ治療できるということで日本全国のクリニックで活躍しています。わかりやすく言いますと、なんにでもある程度効果を出せるという感じです。
美容機器に慣れていない先生が最初に買う治療器の一つでもあります。
次がシミ専用機として活躍するQスイッチレーザーです。
こちらはシミがIPLよりも綺麗に取れることが多いです。使い方にはよりますが、肝斑やくすみにも応用することもできるということで広く使われています。
ただQスイッチレーザーだとどうしても上手くいかなかったり、色素沈着を起こしてしまうことがありました。
そこで出てきたのが、ピコレーザーです。
初期には刺青用に作られた機器を肌にも応用していましたが、最近は肌のことを考えた機器も出てきました。
当院のピコレーザーですが、こちらを使用するようになってからシミ治療は大きく変わりました。
今当院で治療する9割くらいの方はピコレーザーで、シミに適したピコレーザーがシミ治療の定番になるのは間違いなさそうです。
ただ100%ではなりません。
ピコレーザーは薄いシミを破壊するのは得意ですが、どうやら厚いしみだと効果が不十分なことがありそうです。しみの厚みに応じて、IPLやQスイッチレーザーの使い分けが必要そうですね。
シミ治療はとても奥深い分野です。
当院ではレーザー専門クリニックとしてシミへ強いこだわり持って治療しております。
今日の診療後は一人クリニックにこもってスライド作り頑張ります!